アイツには惚れない!



もう構ってる方が馬鹿らしい


そう決めると私はカバンから本を取り出して開いた


「へぇ、お菓子の本か・・・」


「人の私物勝手に見ないでいただけます?」


そんなことを言っても身長の高いこいつにはどのみち見えてしまうのだが


もう構うな。そう自分に言い聞かせて私はひたすら本を読み続けていた