「………ふぅ……」
特に特徴が無い学校。
私が通う青蘭高校は全寮制の学校だ。
「なーにたそがれてんのよ!!」
「漣………」
私の親友、漣。
それこそ漣は美人で自慢の彼氏が居る。
「漣は良いよね〜…」
「なーに?また、そんなことでたそがれてたの?」
「そんなことでって、何よぉ〜…。私には大変な事よぉ。」
「ハイハイ、ごめんなさいっと…あ、聖夜くんたちじゃない?あれ?」
私は漣が指差す方向を見る。
そこにはまるでキラキラと光が見えるような男の子がいた。
「はぁ………」
「またため息?あんた、あれをみたら普通嬉しいでしょ。」
「嬉しく無いわよ。あんなもの。」
キラキラして、女の子にもモテモテで、私みたいな地味女には見向きもしない。
そんな男たちなんか私は大嫌いだ。
「帰ろ…」
「ハイハイ…」
私達は教室を出る。
そして私は明日から変わる運命を知らずにいた。