愛しい世界は君がいるから







涙がとまらなかった



「多田くん…?」



ごめん、萌々っ俺は、



「怖いっ」


「多田くんっ?!」



震える俺の体を、


優しく抱きしめてくれる萌々


ホント勘弁してくれよ・・・・




「ごめん、ごめん・・・・」


「・・・・?」



もっと親孝行とかすりゃよかった


ちゃんと感謝だって


伝えられなかった。


何しんでんだよ・・・・


俺まだ高校生だぜ?


ちゃんと成長、見届けてくれよっ



「親父っ・・・母さんっ・・・」