愛しい世界は君がいるから







「好きだから傷付けたくない」



「・・・・」



「だからっ、10年たって

俺が一人前に萌々を守れる

ようになったら、また会おう。

あの公園で、10年後のこの日に」



二人の想いが通じあった場所。


もし、萌々の気持ちが


変わってなかったら


絶対会えると思うから…




「意味わかんなぃよっ!!」



さっきまで静かに聞いていた


萌々がいきなり大きな声を出した



「傷付けたくない?


勝手に決めつけないでよ!


辛いなら辛いって言って!


泣きたいなら一緒に泣きたいっ


悩みがあるなら二人で悩みたい


多田君、私は・・・・・私は


多田君といるだけで幸せだよ?」




・・・・・・



俺の母親は、いつも絶対俺の味方で


優しく笑ってくれた。


父親は、説教はうざかったけど


やっぱり最後は笑ってくれた。


俺の大切な家族・・・



「なんで今重なるんだよっ」