「私を彼女にしてくれて

ありがとう」


「んな事ゆってもらえる資格

ねぇんだよ、俺は!」


「なんでっ?だってわたしっ」


「俺は、冬にっ」




冬?


するとハッとした顔をして


多田君は背中を向けた。



「冬に?冬に何かあるの!?」


「・・・なんでもない。

 なんでもねぇから・・・じゃ」



そういって中庭を出てく多田君


私はまた、残された。


フラれた時みたいに・・・