しゅー君…


ほんとは1人でなんか


耐えれなかった。


誰かに甘えたかった。


誰かに頼りたかった。



「大好きっ」



私は勢いよくしゅー君に


飛び付いた。



「萌々ちゃん、昔と
 全然変わってない」



優しく頭をなでたまま


ぎゅっと抱き締めてくれた。


多田君とは違う


爽やかな香りがした。


多田君は鼻をくすぐるような


甘い香りがした。


忘れたくても忘れられない


甘い香り。