愛しい世界は君がいるから





「?!」

空を見て、泣いてると


いきなり空が誰かの手で


見えなくなった。



「今は見ない方がいいよ」



輝でも多田君でもない


優しく透き通るような


綺麗で繊細な声。


手がどいて見えた顔は


優しく微笑む


知らない男の子の顔。



「誰ですか・・・・?」


「俺は2年の
 佐々木春(ササキシュン)」


「・・・何かようですか?」