「よくこんなもんやってるな」

「勝手でしょ?」

ミツヤが私の携帯をぶらぶらと揺らす。

「明後日テストだろうが」

「だから何よ!」

そんなこと、ミツヤより知っているもん。
それに、テストなんて、諦めてるし。

「勉強しろ」

「嫌だ、嫌い」

「条件忘れたわけではねえだろうな」

「…そんなものあったっけ?」

「もう忘れてやがる」

ミツヤはそう言うと、私のすぐ近くまで近づいた。