五人多い家族。


「陽琥、いい加減に寝ないとママ怒るよ。」

ママはほんの少し目尻をあげて言った。


「だって、怖いんだもん。」


「何が怖いの?」


「わかんない」


「何も怖くないから、大丈夫。」


ママは分かってないんだょ。
毎日言ってるのに全然分かってない。


知らない人…人ぢゃない誰かがいるのに、どうして気づかないんだろぅ。


「おやすみ陽琥」


そう言ってママは眠った。
本当は疲れて早く寝たいのはママなんだ。

僕がいつもママを起こすから、眠れないんだょ。