障子越しに朝日が差し込む始めるとき、

決まって私は目覚める。



目覚めた私はひとつ伸びをすると

自分の襖を綺麗にたたみ、

部屋の端へと移動する。




そして淡い桜色の小袖に身を包み、

鏡台の前で器用に上でひとつに纏め、

桜の簪を差し、階段を降りていった。