「やっぱりね！おかしいと思ったよ！」

「え！気付いてたのっ！？」

「確信ではなかったけど、そうかなくらいは思ったよ。
あんな態度じゃすぐバレるっての！」

あんな態度って…



今ｱﾀｼは麻紀に先輩のことを話した。

話したってゆうか言わされた。

朝会って第一声が「白状しな」で、思いっ切り睨まれたので言うしかなかった。


キスの事は言わなかったけど。

ただ電車の人が先輩だったって事と昨日少し話したって事だけ言った。



麻紀はなんとなく気付いてたと言う。

ｱﾀｼってそんなわかりやすいかな？

確かに顔は真っ赤だし動揺しすぎちゃってたけど。

で・も！！

あんな人もう忘れるし！

忘れたし！

好きじゃないもん。

むしろ嫌いだぁ！

「でもね、なんか違ったんだよねー」

「何が？」

「ん〜なんか思ってた人と違ったんだ。
話してわかったの！
だからね、ｱﾀｼの勘違いだったんだ。」

「ふ〜ん。じゃぁもう好きじゃないって事？」

「うん。」

「そっかぁ。じゃ、早く次の良い人見つけようねっ！」

「えー、それってなんか…焦ってるみたいで嫌だ…」

「そんな事言ってちゃダメ！可愛いんだらもったいない！」

「なにそれー！可愛いとか嫌味？」

「…はぁ。相変わらずわかってないんだから」

何言ってんの？

意味不明だよ。

「まぁいいわ！またお昼ね！」

「はぁい」

1-Aに着いたので麻紀は軽く手を振りながら颯爽と隣のクラスへ歩いていった。

軽く手を振って見送った。



良い人かぁ〜。

……有り得ない。

しばらく恋はしたくないかな。

そんな早く次って切り替えらんないし。

だって先輩のことショックだったし…

先輩のことはもう忘れたけど…やっぱりまだ、ね。