「そんな事先輩に言われる筋合いありません。葉澤先輩が決めることです。
それに、こんなことしてるの先輩にバレたら嫌われちゃうんじゃないですか?
こんなくだらないことする暇があったら葉澤先輩に釣り合う性格になるように努力したらどうですか?
時間の無駄ですよ。」
「まっ!」
「なんて子なの!」
「失礼だわ!」
失礼はどっちだっつうの!!
「あなた私たちにそんな口の聞き方してただじゃおかないわよ!」
「あなたをこの学校にいられなくすることなんて簡単なんだから!」
はぁぁぁぁ!??
何様!!!!!!!!
ほんっと何なのぉぉ!!!?
すごい形相でこっちを睨んでくるのに対して負けじと睨み返すと
険悪なムードの中飛鳥先輩が一歩踏み出して手を高く掲げた。
「あんたねぇ!」
怒り狂ったようにワナワナ震えながら手を振り下ろそうとしている。
叩かれる!
アタシはぎゅっと目を瞑った。
「ちょっとお待ちなさい」
・・・・・
突然誰かが言った。
アタシは恐る恐る目を開けた。
「でも薫子さん!」
!!
この人が薫子!?
嘘・・・
アタシはビックリして薫子を見つめた。
だって櫻田薫子はアタシが思っていた感じとは全く違っていたのだ。
もっときつそうな人かと思ったのに。
実物はすごく可愛らしい顔をしている。
大きな目がとても印象的でキレイな黒のストレートヘアだった。
お人形さんみたい。
信じらんない!
アタシが呆気にとられている中、薫子が静かに口を開いた。

