「え〜!今蓮美ちゃんと楽しく会話中だったんだけど!美香邪魔すんなよ。」
アタシが美香と歩きだそうとするとしげくんがアタシの腕を掴んで征した。


え!?なに?


「…あら居たの?あんた。影薄いから全く気付かなかったわ。残念だけど桃ちゃんはもらってくわよ!今から練習するんだから。邪魔はあんたのほう。」


そう言うと美香はアタシのしげくんに捕まれていないほうの手を引いた。


へ?
え?

何この状況・・・


「‥‥お前相変わらず可愛くねぇな。そんなんだからいつまでたっても彼氏出来ねんだよ。」


「は?何言っちゃってんの?私これでも結構モテるのよ。彼氏がいないのは作らないだけよ。人のことよりあんたこそ彼女の心配したほうが良いんじゃないかしら?」


美香がアタシの手をひっぱる。


「へぇ〜。お前のこと好きになるヤツなんかいるんだ。物好きなヤツだな。俺はなぁ、蓮美ちゃんってゆう恋人予定がいるから他の女なんか興味ないの!」


ふぇ?!

しげくんに思い切り引っ張られて少しよろけてしまった。

それを見た美香がすごぉく怖い顔をして、またアタシの手を引っ張る。


「‥ふっ。予定は未定に限りなく近いものよ。まして恋愛なんて先が見えないもの。自信過剰にも程があるんじゃない?身の程をしりなさいよね。」


すっかり板挟みになったアタシはどうしたらいいのか・・・

二人に引っ張られるまま右に左に揺れていた…


二人ともそんなに火花散らさないでください!美香!せっかくの可愛い顔がっっ!!しげくんもちょっと言いすぎですッッ!!それに相変わらずって前から知り合いなの?!それはまぁいいとして、仲が悪いの?え?止めたほうが良いのかな?なんか二人のまわりの空気が…低気圧がすごいけど…止めたいけれど怖いよぅ・・・

麻紀ぃぃ・・・・