「これって運命だよ！絶対、絶対そう！！」


「運命ってアンタ何言ってんの？ただの偶然よ。」


「うっさい！運命的な偶然なんだよ！ただの偶然とは違うんだ！」

・・・・・。

えーっと‥
今ｱﾀｼの目の前には朝電車で知り合ったしげくんがいます。

何故かって？

それはしげくんも同じ学校だからです。うん。
同じ学校だったんだ。
‥しげくん。
すごい偶然。

肩を叩かれて振り向くと彼がいたのだ。


そしてしげくんはｱﾀｼとの再開を運命だとか言って騒いでいる。
運命なのかどうかはとりあえずどうでもいいとして、まさか同じ学校だなんて…


「しげくん同じ学校だったんだね。すごいビックリだよ！」


「うん、運命だね！これは！！体育館に来たらいつも以上に騒がしかったからさっ何かと思ってたら蓮美ちゃんにそっくりな子がいてさぁ、よく見たら蓮美ちゃん本人だし！しかもコイツとバスケしてるし！マジでビックリした！」

ははは、そりゃ驚くよね。
予想もしてなかったし。
ｱﾀｼもビックリ仰天だよ！
本当に。
って‥

ん？

あれ？
今しげくん麻紀のことコイツって言わかなった？
さっきの会話でもそうだけど、麻紀としげくん仲良いんだぁ。
なんかこの二人妙に息が合ってるし。
見てておもしろい。



「桃ちゃんっ」

「あ、美香ちゃん」


後ろの席の美香ちゃんが話し掛けてきた。


「もぅ！美香で良いって！」

「あ、うん！わかった！美香どしたの？」


「へへっ。あのね、私達同じチームだからみんなで練習しよ？」


ｱﾀｼが美香って呼ぶと美香は嬉しそうに笑った。
まるで太陽のようにパァっと明るい光を放つように。
すごく可愛い笑い方をする。
素直に可愛いなぁって思える。
この可愛さにひかれて男が寄ってきそうなのに、今彼氏はいないらしい‥

不思議だ！


「うん、わかった♪行こっ」