その日の朝、

私、春野あすかは、

廊下を猛ダッシュしていた。

自分のクラスを確認するためだ。

各クラスの名簿を見て回る。

あった!

1組だ。

教室に入ってみると、

もうかなりたくさんの人が来ていた。

「あすー!おはよっ!今年も一緒のクラスだね♪」

そう声をかけてくれたのは、

1年のときもクラスが同じだった、

風香と梨果だ。

「今年も一緒なんだ!よかったぁ〜よろしく」

それから3人で

1組には他に誰がいるのか、

名簿を見に行くことにした。


「あ、真実も同じクラスだよ!」

風香がそう言った。

真実とは、風香と塾が同じで、

とてもかわいい子なのだ。

話したことはあまりないが、

かわいいということで、

噂には聞いていた。

「真実ってね、かわいくて、賢くて、すっごく優しいの!」

風香がずっと真実のことを話している。

その時、ちょうど真実がやって来た。

「あ、まみ〜!」

風香が真実のところに走った。

私と梨果も、

つられて真実のもとへ行ってみた。

やっぱり、近くで見ると

本当にかわいかった。

私たちは、軽く挨拶と自己紹介をして、

教室に戻った。

きっと、これからは、

4人でいることになるのだろう。

このメンバーなら、

きっと楽しい1年を過ごすことができそうだ。