藤堂さんは苦笑していた。
藤堂さんはどんな思いでいつも食事を持って行ってあげているのだろう…
やっぱり、苦しい思いをしているのかな?…
愛ちゃん…
その時私の頭の中で誰かの声がした…
『ねぇ…笑って…笑ってよ…』
小さい女の子が悲しんでいるときの声のようだった…
その声が頭の中でずっと響いていた…
誰の声か気になったがそれ以上にその言葉が自分から愛ちゃんへの本当の気持ちの言葉ではないのかという気持ちが強かった…
そうだ…
私は早く元気になって欲しいけど、それよりよ愛ちゃんが心の底から笑えるような場所にしないといけないんだ…
愛ちゃんもツラいことを忘れられるほど楽しく過ごさせてあげないとだめなんだ…
これが何よりも大切な事…
