みんなじろじろ私を見てきた。
何か珍しいものを見ているときのようだった。
「沖田さんって本当に男だよな??」
原田さんがとんでもない質問をしてきた。
「当たり前じゃないですか!!」
流石に私も大声で答えてしまった。
まさか女の人じゃないかって疑われるなんて…
「でも誰も沖田さんと風呂入ったことねーんですよ?」
「そんなのお風呂ぐらい1人で入りたいんですよ。」
なんだか言い訳っぽく聞こえるけど、本当のことだ…
「女ってことばれたくないだけじゃないんですか??」
原田さんは何かと質問してくる。
今までこんなにずっといたのに何で疑う だろう…
「私は昔だが総司と風呂に入ったことあるぞ。総司はちゃんと男だ。」
近藤さんが原田さんに向かって言った。
「わ、わかってますよ。沖田さんのことを本当に女だなんて思ってませんよ。だからそんな怖い顔しないでくださいよ。」
原田さんは近藤さんの肩にぽんっと手をのせた。
近藤さんはおそらく怖い顔をしているわけではなく、光の加減でそう見えているだけだった。
「あ、そろそろご飯食べないとせっかく作ったのに冷めちゃいますよ!」
藤堂さんの言葉に原田さんは急いでご飯の食べる準備をした。
原田さんがあっという間にみんなの分の食事を並べた。
