「原田さん…?大丈夫ですか…??」


  藤堂さんは首を傾げながら原田さんを見ていた。


  「お前こそ大丈夫かよ??」

  
  原田さんは藤堂さんに聞き返した。

  
  「どういうことですか??」


  藤堂さんだけでなく、永倉さんたちも訳が分かっていないだろう。


  もちろん私も訳が分からなかった。

 
  「どういうことって…沖田さんのあんな顔見たのに平然としていられるお前らは大丈夫なのかって聞いてるんだよ。すげー可愛かっただろ…。あれは反則技だろ…」


  何言っているんですかって聞きたかったが原田さんの顔が本当に少し赤くなっていたので聞けなかった…

  
  そして、みんな私の方を見てきた。


  「は、原田、沖田さんは男の人なんだぞ?」


  そんな中、永倉さんは当たり前なことを聞いた。


  「それぐらい分かってるけど…」
  

  「でも、確かに可愛かったですよね。」

  
  藤堂さんは珍しく原田さんと同じ意見を出していた。

  
  「あんなに可愛いのに男だなんて信じられねーよな!」