藤堂さんの心配してくれていた様子が想像できた。


  藤堂さんの慌てた様子はすごかっただろうな…

 
  「総司??…」


  近藤さんが私の腕を顔から離した。


  みんなが私の顔をジッと見ている。

    
  私は今どんな顔をしているだろう…


  心配されて嬉しかったなんてどれだけ久しぶりだろう…


  私は今幸せな顔をしているのかな??…

  
  人に心配してもらえて嬉しいなんて…


  「藤堂さん、心配してくれてありがとうございます。」



  私がお礼を言うと何故か分からないけど原田さんが倒れた。


  「原田さん!?どうしたのですか!?大丈夫ですか!?」

  
  みんなが原田さんの周りに集まった。


  私も思わず飛び起きた。


  「痛たたた…頭打っちゃった……」


  原田さんは何もなかったかのように起き上がり、頭を押さえていた。