近藤さんが近くに来てしゃがみ、私の目を見た。
 

  「大丈夫そうだな。総司がこんな所で寝ていて、平助が何度起こしても起きないから平助が私達を呼びに来たんだ。」


  「そうっすよ。藤堂の奴ったら慌てて俺達を呼びに来たんすよ。まあ、俺的には面白かったからいいんですけどね。」


  原田さんは藤堂さんをニタニタしながら見ていた。


  「面白くなんかありません!だって本当に驚いたんですよ!沖田さん倒れたんじゃないかって…」


  藤堂さんは原田さんを睨みつけていた。

  
  でも、その目は怒っているというより、恥ずかしそうだった。


  あぁ…


  藤堂さんは本当に心配してくれていたんだ…


  「藤堂さん。」


  「は、はい。」


  原田さんを見ていた藤堂さんがこっちを振り向いてくれた。


  あぁ…


  私は腕で顔を隠した。

 
  「お、沖田さん?大丈夫ですか??」