私は少しだけ目を瞑った。

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  目を開けるとそこは江戸の試衛館にいた。


  京の都に来る前にみんなで過ごした思い出の場所…


  「総司!」


  中庭の方から近藤さんが来た。


  練習をしていたのか汗塗れだった。


  「お疲れ様です、近藤さん」


  「あぁ。総司、今日から見合いで相手が見つかるまで試衛館で過ごすことになった奴がいるんだ。」

  
  あぁ、これはあの時の…

  
  まただ…


  「…さん」


  あなたの声がいつまでも頭の中で残っている…


  どうしても忘れられない…

  

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  「おーきたさん!」


  目を開けたら藤堂さんがお腹の上に飛び乗ってきた。


  「ん…?藤堂さんどうしたのですか??」


  私が尋ねると藤堂さんは顔を真っ赤にしていた。