「沖田さん、愛ちゃんのこと気になってるんですか??」


  藤堂さんは作業をしながら話しかけてきた。


  端から見たら話していないかのように見えるだろう。


  「まぁそんな所ですね。」


  私も作業をしながら話した。


  「実は僕もなんですよ。あんな様子だと誰でも気になりますよね。」


  「そうですね。」


  でも、私がきになっているのはあの様子だけではない…


  愛ちゃんの事だ…


  見回りをしていて今まで見たことがなかった…


  一体どこから来たのだろう?


  それになぜ捨てられたのだろう?


  あの服はなんなんだろう?


  とにかく愛ちゃんは私にとって謎だらけな子だった。