屯所に着くと藤堂さんは夕ご飯の支度をしていた。


  「ただいま。何か手伝いましょうか?」

   
  「じゃあ、これ剥いてもらえますか?」


  藤堂さんはジャガイモと人参を5~7本渡してきた。


  私は包丁で皮を少しずつ剥いた。

  
  「沖田さん、遅かったですね…ちゃんと昼食とりましたか?」

 
    
  藤堂さんは顔を覗き込んできた。


  彼は男の人なのに料理もできるし、洗濯物も洗える。


  少し小柄で可愛らしい一面もあるが心配性でお母さんみたいな時がたまにある。


  「はい。そこの通りの団子屋で食べてきました。」


  適当に答えた。


  「なら、いいんですけど…」

  
  藤堂さんは再び味噌汁を作り出した。