見回りをしている時はほとんどそんな事ん考えていた。


  午前中は見回りをしていてもいつも特に問題はかった。



  京の町は夜は危険だが昼間は極普通の町だから。


  ここは食べ物も美味しく、綺麗な景色もたくさんある。


  美味しい食べ物があるから原田さんはいつも何か食べている。


  愛ちゃんにも何か食べさせてあげたいな…


  だけど、愛ちゃんはきっと今も何かあげても断るだろう…


  たとえ住むところが見つかったとしても、捨てられた傷は癒えないし…


  愛ちゃんの事を考えていたら、見回りのコースを2周ほど歩き回っていた。