小さな主人と二人の従者

 ギャレットの話を聞いたところ、お互いの愛で刻印は消えるらしい。ギャレットがジュリアにキスという形で愛を示したことで斜線が消え、ジュリアがギャレットに愛を示すと、花を囲んでいる輪が消えるが、花はずっと消えないで咲き続ける。

「満月の下でキスをするなんて、ロマンチックでしょ?ジュリア嬢」
「いきなり何をするのよ!」
「キス。わからなかったら、何度でも・・・・・・」
「馬鹿、来ないで!」
「返事はくれないの?」
「あ・・・・・・あう・・・・・・」

 ギャレットに告白されたことを思い出し、ジュリアの顔が真っ赤に染まった。

「私はギャレットを恋人に認めない!」
「じゃあ、好きになってもらうように毎日口説くね」
「いやあああああ!!」

 厄介な者に好かれた。
 ジュリアはこれ以上彼と話していても、時間が過ぎるだけだと考え、自分の部屋へ全力疾走することにした。

「やれやれ、瞬間移動をすればいいのに。ま、意味はないんだけどね」

 部屋に隠れている小さな主人に会うためにギャレットは瞬間移動をした。彼にあっさりと見つかり、ジュリアの悲鳴が屋敷中に木霊した。