ピーンポーン。 「はーい。」 お母さんが返事をする。 するとお母さんはだだだだだっ!ってあたしの部屋にあがってきて興奮気味に言った。 「かっこいい男の子きてるよ!」 って。 「え…お姉ちゃんじゃないんですか?」 「違うわよ。あんたに。しほ、その格好のがあなたらしいわよ。」 「え?」 お母さんは急にそんなことを言った。 それで思い出した。 女の子らしい格好をした自分を。