ボクが泣いていると、後ろから誰かが走ってくる音がした。


「大樹!」


走ってきたのはボクの大好きな兄ちゃんだ。


「大樹…その、大丈夫だから、な?」


兄ちゃんの顔は、優しい笑顔だった。


「兄ちゃん、写真…ごめんなさい…。」


「ん。大丈夫だから、家帰ろう。」


兄ちゃんは、ボクの手を握ってくれた。
兄ちゃんの手は、とってもあったかかった。




ボクの兄ちゃんは…


ボクの兄ちゃんは、とってもかっこよくて優しい、ボクの兄ちゃんだ。





END