「あー、大樹…」 ボクが兄ちゃんの宝物を壊したんだ。 ボクのせいだ。 気がつくとボクはロフトからおりて新しい兄ちゃんの家から飛び出していた。 「大樹!?」 兄ちゃんがボクを呼んでるけど、振り返れない。振り返りたくない。 新しい兄ちゃんの家の近くには、桜のキレイな公園があった。 ボクは桜の木の下で泣いていた。 「ボクのせいで… ボクのせいで…」