あの日、あの夜、プールサイドで



「……え…??」

寧々の言葉が分からなくてフリーズしていると

「寧々が悪いの。
寧々が悪い子だから…パパが……怒って……。」

寧々はこんな信じられない言葉を口にする。


パパ……??
寧々の父親??


それを聞いて体中の血という血が沸騰する。


どういう経緯でここに来たのかはわからない。
何を想ってここに来たのかなんて知りたくもない。


だけど…だけどさ。


どうして…実の子供にこんなひどいことができる!?

ここまでする必要がどこにある!!?



なにもしてないじゃないか!!
寧々は何にもしていない!!


ただ幸せに。
ただただ幸せに毎日を過ごしていただけじゃないか!!!


プリンが好きな寧々
俺のお嫁さんになるの!と言ってくれた寧々。



怒りで体が震える。
指先が熱くて焦げそうで
胸が熱く膨張してはじけ飛びそうだ。


寧々を抱く指先の力がどんどんどんどん強くなる。


許せない…
絶対に許せない……!!


殺してやる…


寧々をこんな風にした父親を絶対に許さない!!



怒りに我を忘れて
完全に暴走しそうになっていると


「にいちゃ…。寧々…おなかいたい…」


今にも消え入りそうな声で、寧々が俺に助けを求める。