あの日、あの夜、プールサイドで



ガーゼ生地でできた
白い、小さなハンカチ


見覚えのある、そのハンカチを見て
俺と真彩の息がグッと止まる。



“まつうら ねね”



そのハンカチにはそんな刺繍が施されていた。




寧々がいつも幼稚園に持っていってた、小さなハンカチ




差し出されたハンカチを奪い取って、ギュッと握りしめると


「雑木林のどの辺に落ちてたんだ!?」


俺はジュンを問い詰める。





――寧々、寧々、寧々…!!!





俺が必死の形相で突っかかると


「雑木林の入り口付近に落ちてた。
今…みんなで雑木林の中を探してる。
園長先生は、警察に通報してくれたよ…。」


そう言って、ジュンは愛児園の裏に広がる雑木林をスッと指さす。