やけくそになった私は、咄嗟に目に入った自転車を漕いで、珀と最近見つけた秘密基地へ一人向かった。 そこは雑木林の伐採道具を保管するために作られた古い倉庫で、子供の秘密基地としてはなかなか上等なログハウスだった。 母が謝るまで、私はそこに閉じこもると決意した。 それから数時間が過ぎた。