「無事か!?セイラ!」 住民達の態度に心を痛めるセイラに駆け寄るのはコハク。 彼は彼女を心から心配しており、怪我が無い事が分かるとホッと息を吐き胸をなでおろす。 「…私は大丈夫。大丈夫だけど……」 「何も心配する事は無い。貴族達も無事だし、何よりも彼女が助かったんだから」 優しく頭を撫でてくれた彼の言葉に少女へと目を向けるセイラ。 見下ろせば、ぺたんと座り込む少女は驚いたように目を見開きセイラを見上げていた。 その丸い瞳からはポロポロと涙が零れ落ちる。