サイクルビート!

陽さんは少しお母さん気質。原因は佳乃さんですが。

「…はぁ。そんなチラチラ見てないでさ。入ってったらいいじゃん!いつも言ってるけど。」

「…うん。あの…そうなんだけど…。」

「けど?じゃなくてさ。あ!ほら!ミスお手本が来たよ!」

陽さんが廊下の奥を指差します。2人の視線の先には、黒い癖っ毛をワシャワシャと踊らせながら、小走りでこちらに向かってくる1人の少女が。

「陽ち~ん!佳乃ち~~~ん!」