サイクルビート!

「ほらっ。あんなもんなのよ。ゆず希みたいにバカになれとは言わないけどさ。理性とか理由とか。たまには無くてもいいんだから。」

サラっと貶してますよ~陽さん。ほら!ゆず希さんも聞こえてたみたい。こっちの方をニヤリとしながら見てますよ~。

「凄いよね、ゆず希ちゃん。」

「いや、だから!他人事じゃなくてね、佳乃。」

はぁ~。深い溜め息をつき、肩を落とす陽さん。気持ちは分かりますよ、ベルも。そんな気を知ってか知らずか。いや、知っていて、申し訳なく思っている佳乃さん。複雑な気持ちの2人。そして佳乃さんと陽さんは、暫くゆず希さんたちの光景を眺めていました。