あぁ、なんか空気が重い……
早くここから逃げたい。と切実に思っている私。
「おい、綾乃」
やっとお祖父ちゃんが口を開いてくれた。
おぉ、話が進むぞ
「はい」
「お前は、ここを継ぐ覚悟があるか?」
「ないです」
私はきっぱりと言った。
そのとたん、がた───ん!!
凄まじい音と共に机が宙を舞う。
「ぎゃー!何するの!?」
「うるせー!てめぇは14代目、頭になるんだろー!」
「ならないって言ってるでしょ?」
「まだ言うか!なれ!」
「私は一般人になるの!」
でかい声で言い合いをする。
机も飛んだからか、組の奴らまで部屋を覗きにきた。


