お祖父ちゃんの部屋に着く。 私たちの家は、はっきり言ってでかい。 昔ながらの伝統のある家だ。 まぁ、古いから おしゃれではないんだけどね…… 年寄りが住むような場所だから。 はぁ~。と一回深呼吸をしてから 閉まっているふすまに向かって 「お祖父ちゃん。私です」 そう呼びかけた。