若頭の秘密のレンアイ



なかなかこの人ツッコミ、イケる人だな。とか考えながら

少し自分を落ち着かせる。



「ふふふ、冗談はやめてほしいです」


言葉ではにこやかに言っているが
雰囲気では「このヤロー真面目にしねぇとぶっ殺すぞ」くらいの勢いの私。



しかし、そんな私の殺気など気にも留めていないらしく

優雅に哲が出したお茶を啜っていた。

その姿を見て、さっきまでは胸を鳴らしていたが、今はもうどうでもいい。


早く帰ってほしい。


願いはそれだけだった。