「お嬢……」


クソじじぃの部屋を出たとたん
哲が私に声をかける。


「これから私の部屋へ向かいます。

哲、おもてなしを……」



「分かりました。」



哲は私と直樹さんに軽く頭を下げると
台所に向かう。



「では、直樹様。私の部屋へ

どうぞ、こちらです」


「あぁ」



直樹さんは私についてくる。

逃げたい衝動に駆られるが


ここは我慢して直樹さんを部屋に入れた後
すぐさま追い返そう!作戦でいくことにした。