「ただいまぁ~」


お祖父ちゃんと喧嘩して、早一週間。
私はまた元のぶりっこに戻って

いつものように過ごしていた。

もちろん、あのくそじじ……お祖父ちゃんとはあの喧嘩からずっとしゃべっていなかった。


「お帰りなさいませ!お嬢!」


いつものあいさつと共に
いつものように90°に腰を折るみんな。


私のこのぶりっこに触れる気配もない。
今日もこいつらは健気だ。


その時、そっと哲が私に耳打ちしてきた。
なにか嫌な予感がする……

というか、嫌な予感しかしない。


私は嫌々哲に耳を貸した。