いつか、俺の素性を知ろうと後をつけてきたヤツがいたっけな。
あのときは撒いたけど、こいつはどうだろうな。
しつこいか、諦めるか。
「俺に、知る権利はないんですか?」
「無い。これに関しては、誰もだ」
「俺は、他にばらすつもりもない。
総長が…高野のことが知りたいんです」
「じゃあその高野ってのに聞きゃあいい。俺は知らねぇ」
…空の中でもう、俺と優紀が一致してるんだろうな。
それに、言ったところでこいつがばらさないっていうのもわかってる。
目が、そう訴えてる。
でも俺は絶対に言うつもりがないんだよ、なぁ。
だから、
(《そんな悲しそうな目をするな》)
「…分かりました。
俺、しばらくここ来ませんね。
で、学校でも話しかけませんから」

