葉の誘いは近頃の無気力な光を久しぶりに元気付けた。

光は今高校二年の春休みだ。
友達に会えるのは光にとって喜ばしく、すこしむずむずするような感覚だった。


(聖羅・・・)
「ちっっ!!」

そんな喜ばしい感覚もまたかき消されてしまう。
階段をおりながら1人の人物の名前がリフレインされてしまう・・