渚side


将太にはお礼参りに行かないと…。


私の倍はしないと、納得いかない。


「ねぇ…皆っ」


バンっっっ


「渚っ」


「お姉ちゃんっ!!」


勢いよく開いたドアの先にはお姉ちゃんが立っていた。


「大丈夫っ!?あんた体傷だらけだったんだよっ!?

 分かるっ!?」


「うん…今。チョー体痛いから…」


「でも、将太君にお礼参りしに行くんでしょ??」


「うん^^」


「嬢、お礼参りっていつ行くんだよ?

 その怪我じゃぁ、当分はいけねーぜ??」


蓮が心配してくれるなんて…私たちの距離も縮まったかな?


「明日…でしょ?」


「あったりまえっ。」


「渚っち!明日はダメだようっ!!今日怪我したんだよ?」


「お前ら騒がしくしてどうしたんだよ?

 外まで聞こえてんぞ?」


私が答えようとしたときに入ってきたのが颯…。


こいつ…何かとタイミングいいな?


「渚が、明日将太にお礼参りしにいくっつってんだよ。」


「はぁ!?」