渚side


目が冷めると、もう、太陽が昇り切っていて・・・。


これ、監禁っていうのかな…。


まさか、この私が殴りもせずに、監禁されるなんて。

思ってもなかった。

これじゃ、何のために、喧嘩の練習したのか、わかんないよ…


お兄ちゃんの後につきたかった。

お姉ちゃんも、かっこよくて…

お母さんもお父さんも私の憧れだった…。

私だけ、弱くて…


お姉ちゃんに勝ったら次はお兄ちゃんに勝つのが夢だった。


お兄ちゃん…私、やっぱり弱いんだ………。

お兄ちゃんみたいに、強くなれないよ…。


お母さんにお姉ちゃんに、お兄ちゃんが居なくなった時の

空虚感は与えたくないのに…

私、また、同じようなこと、繰り返してる…


やっぱり、将太に騙されるんじゃなかった。

私、将太の何に期待してたんだろう…。


あの時、最後のほうの声が小さくて…少しは反省したんだな。

って、思って。

来て…。ボロボロにされて…

私、あの時と何も変わってない。


お兄ちゃん――――――。