颯side


正直戸惑った。


渚のどこまで知ってるの…?って聞かれても

なんて答えればいいのか、わからない。


大体、渚の背中に傷があることなんかしんねーし、

お兄さんのことも少ししか聞いてない。


どれだけ、大切だったのかさえもわからない…。


「渚はあなたたちにどこまで言ったの?

 まだ、話してないことがあるなら、私がお教えするわ。」


「将太のことは聞きました。将太君をかばってお兄さんが

 亡くなったんですよね?」


「怜君…。それは違うわ。将太君がお兄さんを殺したようなものよ。」



「え…。」


咄嗟にでた言葉。


でも、なんで渚は嘘ついたんだよ。


「それ、どうゆう意味ですか?将太君に殺されたかもしれないって…。」


「渚、言ってなかったのね。


 今から真相をお教えするわ。」