怜side


さらし姿で登場した渚は華愚夜と呼ばれ、

本当のヤンキーそのもの。


前には渚のお父さんがいて、二人は顔を合わせると

「お願いします。」と、挨拶をし…


バシっーーーー!!


と、大きな音が柔道場に響いた。


前を向くと、渚と父の姿はなく…。そのかわり、

二人とも、間に距離を保っていた。


「早すぎて、見えん……」


思わず出た言葉がそれだった。そのあとも二人は

掴み合いをしたり、腹を狙った足――。


肉体にあたる音が聞こえてくる。


それから30分後二人はまた頭を下げて、

渚がこっちに来た。


こいつは、何者なんだ…?


「次、お姉ちゃんでしょ?」


「うんっ!^^行ってくる。終わったらあんたとだよ。」


そういったお姉さんは、またお父さんの前に行った。


この一家は何者だ…?