渚side


思わず出た声を必死に手で押さえる。


だって、皆寝息をたてて、気持ちよさそうに寝てるから。


尚はもともとかわいいし…。樹もなんかほっとけない感じ…。

颯はむかつくのに、こんな時は結構可愛い顔して寝るんだ…。

蓮も、幼い子供みたい…。 玲も、結構可愛いじゃん…。


結構皆、おぼこい顔して寝るんだ…。


私は、バスタオルを入れると、5枚毛布を持ってきた。

それを一人一人にかける。


起こさないように、慎重に…。


最後に、颯にかけようとしたとき…。

颯に腕を引っ張られて…。


とっさに、颯の顔の両方に手を置いた。


あっぶなかったぁぁぁ~。


私は、そっとその場を退こうとしたら、


「う、動けない…。」


その理由は、颯が抱きしめてるから…。


抱きしめてるっ!???


声に出せないから、必死に抵抗する。

でも、やっぱり、颯も男の子なんだ…。


私の力なんかかないっこもない。

諦めよ…


私はそのまま、颯の腕の中で眠りに落ちた。