女、女、女、うるさいから、


教卓にカバンを叩き付けて大きな音を出した。


「一応、自己紹介しとく。
 月姫 渚。転校してきた。
 一応、よろしく。」


それだけ言って、席につこうと思ったけど…


席…どこ…?


転入してきた私には、席なんてなく。


どこに座ればいいのか…。


「渚ちゃん…か…。
 こっち座りなよっ!!」


話しかけてくれたのは、さっきのキラキラ5人組の


一人。かわいい顔した男の子。


え??こいつ、男???


チョー、かわいいんですけど…。


「渚ちゃん??」


「え…あぁ。ありがと」


「僕ね、四ツ木 尚って、ゆーんだよ。
 よろしくねっ!!」


「よろしく。私のことは渚って呼んでくれて
 いいから。てか、渚って呼んで?じゃないと
 落ち着かないから。」


「わかった。じゃぁ。僕も尚って呼んで?」


転校してきて、少し不安だったけど。


心配いらないみたい。