尚side



勢いよく倒れた渚っちは樹のほうに

倒れこむ。


ちょっと妬けちゃうけど、今はそれどころじゃ

ないことぐらい…僕でもわかる。


「渚っ!!??」


「おいっ馬鹿っ!!??」


「嬢っ」


いつもは焦らない蓮まで大声をだす。しかも

颯や怜ちゃんまで…


なんで、僕…こんなモヤモヤしや気分になるんだろう。


とりあえず、樹は渚ちゃんを抱き、ベッドに運んだ。


でも、渚ちゃん…バスタオルだったよね。


樹大丈夫かな?樹はピュアだから…。


5分ぐらい経ってから、樹が戻ってきた。


「おかえり。樹。」


「あぁ。」


正直、言いにくい話を持ちかけるかもしれないけど、

言おうと思う。


「樹、颯も蓮も怜ちゃんに聞いてほしいんだけど…

 僕、渚っちが好きだから。」