―学校前―


私が今日から通う学校は


「鳳鳴学園」と、言って、


私の父が理事長の学園…。


少し不安は大きいけど、楽しむことに


しました。


で、私は家に帰らず、この鳳鳴学園の


寮に入ることになりました。


私は、カバンを持って、理事長室に


向かった。


こんこん


「お父さん、入るよ?」


「どうぞ。」


中からお父さんの声が聞こえて、


ドアを開けると…。


「渚ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~」


抱きついてきたお父さん…。



こんなお父さんが理事長で大丈夫なのかな?


「私、何年何組?寮の部屋は?鞄はどこに置けばいいの?」


コホン、お父さんは珍しく、ちゃんとした顔になると


自分の椅子に座った。


「渚、お前が入る、この鳳鳴学園は去年まで
 恐れられるほど、ヤンキーが集まった学園だ。
 だから、今年も…いや、この学園に」


お父さんは、少し言いにくそうな顔をした。


「なに?お父さん。ちゃんと言ってよ。」


「この学園に女の子はお前しかいない。」


え…?


お父さんの言ったことは、私の頭では


理解できないほど難しいことを言ったのか…?


思考回路が追いつかない。