~尚SIDE~
いくら僕たちが、女の子に慣れてるって言っても…
渚っち、刺激強すぎだよぅ…。
いくらなんでも、いきなり服脱ぐのゎさ…。
さっきまで、ずっとホっぺチューの件で笑っていた渚っち。
途中から、様子がおかしいなとは、思っていたけど…。
ここまで、酒癖が悪いとは…。
渚っち無防備すぎだよぅ~…。
「渚、酒の飲みすぎだ。」
怜ちゃんの声…。あの渚っちを前にして
恥ずかしくないのかなっ!?
「怜ちゃぁ~ん」
「わっ…」
どだん――
こける音・・・・。
怜ちゃんを下に、渚っちが助かってるみたいだけど…。
「いたたた…」
「怜っち、大丈夫っ!?」
「あっ。あぁ、一応」
「怜、大丈夫かよ?」
「あぁ。それより、渚…」
怜っちの上に転ぶ、渚っち。
「スぅ~、スぅ~」
聞こえるのは、寝息。
でも、「グスっ」って、鼻をすする音が聞こえる。
皆は、シーンと、静まり返った空気になった。
その中で、渚っちが「お兄ちゃん…逝かないで…」
って、聞こえる。
お兄ちゃん…?
ベッドに運ぼうと、自ら進んで出た颯に渚っちを任せた。

